血統ものなのに異様に小さい個体。大型作出可能なラインに戻せる!?Part4
5回目の割り出しを行いました!
そろそろ1個体の割り出し回数としては多い部類に入ってきます。
5回目の割り出し結果:8個(実施日:12月29日)
ここまでで最低採卵目標である70は達成となりましたが目に見えて産卵数が減ってきました。
そろそろ♀も限界かなと思いつつ、ひっくり返したマットの中から♀の姿を探します。
どうやらフセツの欠けもなくまだ元気のようです。
♀はまだ元気なのに採卵数が少ない時、その原因を考える必要があります。
まず気になったのが今回の採卵を行う際にマットがやや冷えていたこと。
温度計を見るとややバラツキはあるもののヘラクレスエリアが21度~22度を指しています。
他種の関係もあり、現在のサーモスタットの設定が19.5度を下回ると起動に設定しているため19.5度までは下がらない程度に冷え込むとこのような温度で推移してしまうことがあります。これが1つの原因であることは間違いないでしょう。
ケース内の温度はおおよそ23度~高くても23.5度止まりだった可能性があります。
メスの様子を確認してみるとまだ力も強く、以前はマットが入り込んで歪に開いていた上翅も綺麗に閉じています。
また産卵中の♀の残HPを確認したい場合は身体が軽くなっていないかが一つの指標になります。今回持ってみて、もちろん既に70採卵以上していますのでずっしりとまではいきませんが産卵に耐えうる体重はキープできているようです。
次回は温度を上昇させた状態で再度投入を予定しています。
採卵した卵は量が多ければピルケース管理、少なければボトル側面から観察出来る状態で卵を保管します。
よくスポンジやオアシス、ティッシュペーパーによる卵管理も見かけますがやはり孵化後にすぐに摂食できるマットに囲まれている方が安心だと思っています。その他には卵殻に付着した親虫からのバクテリア譲渡も正常に行われるかやや不安が残るため、基本的には親虫が産卵したマット、もしくは兄弟分が摂食しているマット等で孵化を行うのが望ましいのではないかと考えますが、このへんはきちんと比較実験できている訳ではないので孵化前後で毎日確認可能な方はマット管理でなくても良いかも知れませんね。
恒例の養生バナナです。
約3日間でこれくらいの量は食べきってしまいます。植物性タンパク質を可食部100gあたり1.1gとビタミンはB1.2.6やビタミンC、ビタミンEも含んでいます。高たんぱくセリーとあまりその他の成分が被っていないこともあり、併用すると産卵時にはより良い結果に繋がりそうです。
次回もうひと踏ん張りしてほしいところです。