【単発】国産種シリーズ:ルイスツノヒョウタンクワガタ編

ルイスツノヒョウタンクワガタ

ルイスツノヒョウタンクワガタはマイナーですが大変ユニークな国産種です。

黒潮に乗って日本へたどり着き、定着したとされていますが南方系の割に寒さにも強く、当然暑さにも強いのですが小さいためか中々人気が出ません。

チビクワガタなどのように社会性を持つかどうかについては論文がありませんので意見の分かれるところですが、実際に飼育していく中では社会性を持ち、コロニーを形成し、子育てをする様子を確認出来ています。

コロニーを形成するルイスツノヒョウタンクワガタ。
ルイスツノヒョウタンクワガタの巣

蟻の巣のように坑道を掘り、親虫は朽木を砕いて幼虫に与えるが親虫を幼虫から離しても充分成長するという記載がネット上には散見されます。

ただ気になる点としてはマットで飼育していたら既に砕かれているわけですから親虫を離したとて当然幼虫に影響はないわけです。

多数のルイスツノヒョウタンクワガタの幼虫です。

記事を書かれた方が実際の材飼育で親虫だけを摘出して実験されたかは甚だ疑問が残る点であり、それを持ってして親虫と幼虫の関係性を明記するのは些か無責任、もしかすると誤った情報かも知れません。

餌としてビーフジャーキー、キャットフード、ドッグフードという記載も大変多いですが結論必要ありません。

彼らは我々が普段飼育しているあらゆるクワガタの中でも代謝がかなり低いように見受けられます。
カロリーを積極的に取らなくても、ゼリー16g、ないしはケース内に少量発生した雑虫で産卵まで漕ぎ着くことができます。

この16gと発生したかも知れない雑虫のみでおよそ8匹を3ヶ月放置しましたが勝手に産卵する程度には強いのです。

ルイスツノヒョウタンクワガタの戯れている様子。

彼らのケースには私の飼育環境下ではキノコバエも湧きません。
おそらく混入しても幼虫の段階で捕食されていると考えられます。

飼育方法も簡単でフォーテックさんの産卵一番を嫌気発酵しない程度に湿らせ、固く詰める。
産卵させたい場合は丸形のケースは避けてください。
彼らはケースの角や産卵木との接触部分などに産卵します。

下記のようなケースがオススメです。

ルイスツノヒョウタンクワガタの産卵におすすめのケースです。

ゼリーは16gのものを半分にし、転倒防止材と一緒にケースに入れあとは放置です。温度は25度〜28度が産卵しやすいですが概ね23度以上あれば良いでしょう。
彼らは南国からやってきたという事を念頭に飼育すると自ずとうまくいきます。

アリの観察キットやラクボックスなどで飼育すると観察が簡単でお子さんの自由研究にも最適かも知れません。

気になった方はぜひ、飼育してみて下さい。
手がかからない良いクワガタだと思います。